バレイヤージュ、シャドウルーツ with Tamazon

バレイヤージュ の中でも、難しいと言われている技法 シャドウルーツ
でも、日本人の髪の場合、シャドウルーツだからこそ表現できるカラースタイルがあります。

というか、本当に透明感のある無彩色なバレイヤージュは、シャドウルーツでしか作れません。
というのも、バレイヤージュというスタイルは、アメリカで生まれた技術&スタイル。
アメリカ人と日本人では、構成しているメラニンの種類が違うし、構成しているタンパク質の種類も違う。
ブリーチに対する、耐性が違います。

人種によるメラニンとタンパク質の違い

メラニン

元々の金髪を構成しているのは、フェオメラニン。
黄色〜薄いオレンジ色のメラニンです。

アジア人やアフリカ人のような黒髪は、ユーメラニンで構成されています。

アメリカ人でも人口の7割が黒髪だと言われています。
遺伝子的にも黒髪の方が優性であり、太陽からの赤外線、紫外線を防ぎ、生命を守ると言う意味でも優秀だからです。
なので、金髪と黒髪の方の間に生まれた子供は、どちらかというと黒髪寄りになります。

ですが、欧米人の黒髪は、ブルネットと呼ばれる、薄い黒髪。
茶色を煮詰めた黒ではなく、あくまで、濃い灰色なんですね。

ユーメラニンは、ブリーチを進めていくと、オレンジになり、オレンジが薄まっていきます。
対して、フェオメラニンは、黒がどんどん薄くなり、灰色になり、アッシュになります。
ブリーチだけでマット(緑系)になる人も。

ほとんどの人種が、フェオメラニンとユーメラニンの両方を有していますが、
その比率が全然違います。

日本人は、限りなく、ユーメラニンが多いため、多少のブリーチではオレンジ色まで抜けるのが限界なんですね。

タンパク質

欧米人の髪の平均的な太さは、0.04〜0.06mm
日本人は0.12mm程度だと言われています。

そして、構成しているタンパク質(コルテクス)も違います。
欧米人は全体の7割を、オルトコルテクスと呼ばれる、柔らかい、新水性のタンパク質が占めており、
日本人は逆に、7割を、パラコルテクスと呼ばれる、硬い結晶上で水を吸わないタンパク質で構成されています。
それぞれ、残り3割が、逆のコルテクスです。

ブリーチ自体は、コルテクスではなくメラニンに作用するので、このコルテクスの違いそのものは、あまり関係はしてきません。
どちらのコルテクスもブリーチにより破壊されていきます。
そして、毛髪内に数あるコルテクスそれぞれの中心に、αヘリックスというコイル上の“芯”のようなタンパク質があります。
日本人の髪は、そのαヘリックスが、欧米人に比べて損傷しやすいという報告があります。
オルトとパラでは、αヘリックスで構成されているIFというものの配列が違うと言うことが知られています。
日本人のダメージしやすさは、そのあたりに影響を受けていそうです。
あくまで、まだまだ不明な点が多い分野ではあります。

そのあたりのことは、友達のまっちゃんが作ったデータベースに詳しく書かれています。
http://www.fides.dti.ne.jp/~star/hair/hair1.htm

ブリーチダメージ

ブリーチダメージは、アルカリによるものと、
活性酸素によるものがあります。

アルカリダメージは タマ燦 などのpHコントロール剤、プレックス剤で。
プレックスでいえば、オラプレックスで一躍、話題になった“ジマレイン酸ビスアミノプロピルジグリコール”が知られています。
その100%原液であるスープレックスというアイテムを、Tamazonサロンでは採用しています。

ただし、こういったプレックス剤と呼ばれる処理剤は、ダメージを抑制するものではなく、
ダメージした髪を補修するものです。
その補修剤が流失した時点で、ブリーチの時に受けたダメージは、露見します。
「ダメージは治らない。またいつかでてくる」とは、そういう意味です。

また、ブリーチでの2剤であるOX(過酸化水素水)の量(1剤とのバランス)をコントロールすることで、
アルカリダメージを減らすこともできます。

活性酸素のコントロールまで行う施術は、日本、世界を探しても、ほとんどありません。

活性酸素は、ブリーチ剤のアルカリにより、2剤である過酸化水素水を分解する過程で発生します。
この子たちが、メラニン色素を破壊するのですが、ついでに髪そのものであるタンパク質も破壊することが、
ブリーチダメージの大きな要因。

これをコントロールできる、多分日本で唯一のアイテムが、
ブリーチサプリ。

この辺りのメカニズムは他のポストで投稿しますね。

ハイパーケアブリーチ

Tamazonで提唱している、ブリーチ時のケア。
それを、ハイパーケアブリーチと呼んでいます。

一般的にはケアブリーチというワードが知られています。
これは、前述した「プレックス剤」をブリーチと併用すること。
ブリーチにより損傷した毛髪を、つなぎ合わせて強度を再構築します。
ただし、これも前述していますが、ダメージを無かったことにはできません。
あくまで、ダメージした髪を修復し、綺麗に魅せています。

Tamazonが提唱するハイパーケアブリーチは、
前項に書いた、
・アルカリによるダメージ
・活性酸素によるダメージ
両面をケアすることで、「発生するダメージを抑制」し、それでもダメージしてしまった部分を「補修」する。
この2工程を同時に行います。

そもそも、ダメージをさせない施術。
これが大切です。

これらは、雑誌にも寄稿しています。

経営とサイエンス2022年12月号

目指すのは、ダメージ極小のカラーリングです。
同時に #髪質改善 もおこなうオンカラーを載せて、カラースタイルを完成させると同時に、毛髪をさらに補修します。

最もダメージの少ないカラーリングは、
タマゾンスタジオトーキョー
ノイズシェーン大阪
で施術可能です。

最もカラーのダメージを抑える薬剤は、Tamazonにラインナップしています。
Tamazon

バレイヤージュというスタイル

アメリカ、LAで考案されたカラー技法。
フランス語のbalayage「箒でシュッシュっとはく」を意味します。

文字通り、日本でよく見かけるコームブラシではなく、箒のようなハケで、髪のうえをはくように、ブリーチ剤を塗布します。

ブリーチの抜け具合は、ブリーチ剤の強さと塗布量と密封度の相乗。
つまり、どうしてもバレイヤージュという技法では、塗布量が少なくなります。
ホイルで挟んだりもあまりしないため、密封度も低い。
故に、抜けが悪いのです。

日本人は、ユーメラニンが多いため、ブリーチではなかなか髪が明るくなりません。
抜けたとしても、オレンジ色になります。

そして、みんな大好き、ベージュやアッシュは、青い染料を重ねます。
オレンジ×青は補色であり、
オレンジ味が強いと、より強い青を載せる必要があります。

濃いオレンジ×濃い青=黒

つまり、日本人の髪に、バレイヤージュなんて抜けの悪い技法でブリーチして、アッシュを狙っても、
どうしても暗い、黒に戻っちゃう。

ではどうするか?

簡単なお話。
強いブリーチをガッツリ大量に塗布して密封すること。

しっかりオレンジ味を抜いて、薄い黄色まで持っていきます。
これはどのサロンでもやっることがあると思います。
僕、タマちゃんも、髪色のベースはこんな感じで抜いてます。

そのままだと金髪スタイルです。
その上で、黒い「影」の部分を作ってあげる。
金髪にしてから、黒髪部分を後から染め直します。

結果、綺麗に抜けたアッシュ系の金髪部分と、
日本人の茶色→黒じゃない、欧米人のような抜け感のある「濃い灰色」である黒。
この2色で表現する“バレイヤージュスタイル”が完成します。

日本人の元々の黒髪を残すバレイヤージュとは一味も二味も違う、
より本場感あふれるスタイルが誕生します。

ただし。
日本人の髪は、抜けば抜くほど、ダメージし、いい色になった髪から、切れてなくなっていきます。
(美容師さんもお客様も、経験ありますよね?)
ブリーチ時のケアは、やってやりすぎはありません。

毎回毎回、できる限りのケアをしてあげてくださいね。

 

目次

【店舗情報】

店名 Tamazon Studio Tokyo~タマゾンスタジオトーキョー
住所 〒164-0003 東京都中野区東中野5丁目3−7 石川ビル 2F
Instagram https://www.instagram.com/neuz_tama/
地図 https://g.page/tama_neu?share

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